投資家ウッドフォード氏がファンド閉鎖

イギリスで最も著名な投資家の1人だったニール・ウッドフォード氏が、自身の資産運用事業を廃業したのだそうです。

どうやら旗艦ファンド「LF・ウッドフォード・エクイティ・インカム・ファンド」の運用成績不振で解約請求が相次いだようで、今年6月に解約受け付けを停止し、ウッドフォード氏は12月にファンド再開を目指していたようですがこれが難航し、資産管理会社のリンク・ファンド・ソリューションズが手じまいとウッドフォード氏のマネジャー職からの解雇で介入し、閉鎖に至ったようです。

かつて花形ファンドマネジャーだったウッドフォード氏ですが、最近のロンドン金融市場では最も劇的なスター失墜の1つとなっているようで、ファンド業界を根底から揺るがすことになるのではないかと懸念されています。

これまでウッドフォード氏は資産運用大手インベスコから独立、ウッドフォード・インベストメント・マネジメントを創業し、市場の見方に反する投資やリスクが高く流動性が低い資産への投資を手掛け、多額の資金を集めていて、その投資戦略は、株式市場に上場された銘柄が割高になる中、プライベートエクイティ(PE)への配分を増やす機関投資家の傾向を反映していたのですが、金融のプロビデント・ファイナンシャル(PFG.L)や不動産・建設のキアー・グループ(KIE.L)などへの投資が裏目になっている状況となっていました。

ファンドマネージャーというのは、金融資産を運用する専門家として、投資家から預かった資金の運用計画を立て、それを実行する仕事なのですが、映画やドラマなどでは一見して華やかなイメージで捉えられていますが、実際には会議や事務作業など地味な作業も多く、お金を動かす以上プレッシャーも大きいため、精神的にタフでなければ務まりません。

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