ソフトバンクグループが5000億円調達

ソフトバンクグループが、子会社の国内携帯電話大手ソフトバンクの一部株式を担保にして最大5000億円を借り入れると発表しました。

手元資金を手厚くすることで、成長が見込める企業に投資しやすくなるようで、借り入れは2月25日から、期間は最大3年となるようで、国内外16の金融機関から借りるのだそうですが、どの金融機関から借りるのかは非公表となっています。

ちなみにこれにより、ソフトバンクグループが保有するソフトバンク株67.13%(議決権ベース)のうち、約3割となる約1.4兆円相当が担保となるようですが、議決権の行使に実質的な影響は生じないのだそうです。

昨年12月末時点では、ソフトバンクグループの現金などの手元資金は約1兆9000億円だったのですが、今後2年間に返済が必要な社債は約1兆5000億円となっており、返済余力としては健全な水準にあるのですが、今回の借り入れにより一段と資金に余力が生まれ、さらに投資に回す資金が増えることになりますね。

ちなみに今回の借り入れはマージン・ローンと呼ばれる手法で、ソフトバンクグループが保有するソフトバンク株31億8292万株のうち、9億5300万株を100%子会社の日の出1号に貸し出し、日の出1号が金融機関から借り入れる形態を取るのだそうですね。

マージン・ローンとは?

マージンローンというのは、投資家が証拠金を支払うことで、証券会社を仲介にして株式を担保にし銀行から一定程度の融資を受けられるシステムのことで、今回ソフトバンクグループが行うのは、日の出1号合同会社が、ソフトバンクグループジャパン株式会社を特別株主として取り扱う旨の申出をしていて、マージン・ローンの担保に供されるソフトバンク株式に係る名義及び議決権は、実質的には引き続きソフトバンクグループジャパン株式会社に帰属するようで、ノンリコースでの調達となるのだそうですね。

ノンリコースローンは、不動産分野において多く採用されている融資方式で、借り手側から見ても大きなメリットがあり、ローン等の返済に対する責任範囲を限定する融資方式のことで、ノンリコースローンは責任財産の範囲にあるキャッシュフローを原資とし、その範囲以上の返済義務を負いません。

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