世界の投信、資金流出が過去最大

金融緩和の中で膨張してきた投資信託からの資金流出が市場を揺さぶっているようで、世界の投資信託の資金流出額が3月に5136億ドル(約55兆円)となり、リーマン・ショック時を上回り過去最大となったのだそうです。

上場投資信託(ETF)など投信は手軽に買えるため残高が10年で2倍に膨らみ、新型コロナウイルスへの懸念によってマネーが一気に逆回転しているようです。

運用資産別では、債券投信が全体の6割と大きいようで、3月に3230億ドルが流出し、19年の米中対立や20年の新型コロナの流行で金利が世界的に低下し、2月まで人気だったようで、市場の混乱で価格変動が大きくなり、リスクを恐れた解約が広がりました。

債券のうち社債ではデフォルトの懸念も浮上し、低格付け債はシェールガス開発などエネルギー関連の企業の発行が多く、利回りを追う資金が流入。

株式投信の資金流出額は699億ドルと08年10月以来、およそ11年半ぶりの高水準だった。

ETFなど投信は年金や保険など機関投資家の活用も増えている。2月末時点では48兆ドルと10年で2倍になった。投信の資金流出入が市場を動かすようになっている。

是非フォローしてください

最新の情報をお伝えします