シェール企業ホワイティング経営破たん

シェールオイル生産のホワイティング・ペトロリアムが、米連邦破産法第11条(民事再生法に相当)の適用を申請したのだすで、ここ最近の原油相場の急落による上場企業の破綻は初めてとなります。

そもそも原油価格が、新型コロナウイルス感染拡大による需要減退や主要産油国のロシアとサウジアラビアの増産方針を背景に年初の水準の約3分の1に沈んでおり、債務を抱えるシェール掘削業者は存続が厳しくなっており、会社更生手続きをテキサス州南部地区の連邦破産裁判所に申請したのだとか。

ホワイティング・ペトロリアムはかつて、ノースダコタ州バッケン地域で最大のシェールオイル生産業者で、新株との交換などを条件に約22億ドルの債務削減で債権者と合意したことも明らかにしました。

既存株主は再編後の会社の株式3%を保有することになるのだそうです。

シェールオイルというのは、地下深くの頁岩層と呼ばれる硬い地層に含まれる原油で「タイトオイル」とも呼ばれ、2000年代初頭に水の圧力で岩盤に亀裂を入れる「高圧破砕」と呼ぶ採掘技術が確立され、10年ごろからアメリカやカナダで生産が増えたもので、頁岩層に含まれる天然ガス(シェールガス)の生産拡大と合わせて「シェール革命」と呼ばれていました。

そもそもサウジとロシアは原油の低価格生産国であり、マーケットシェアを確保するため原油の価格下落に耐えうるのですが、アメリカを含む他の生産国は同じように価格下落に耐えることはできず、試練を迎えていたのですが、今回のコロナウイルスの影響とも重なり、倒産する企業が出てくることになりましたね。

しかし、ここのところアメリカ企業の倒産が増えてきており、この状況下ではどこの国でも起こりうることですし、日本もこれ以上コロナウイルスの影響で経済が停滞してしまうと大変なことになりかねませんね。

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