決算発表延期が相次ぐ

3月期決算企業の中で、コロナウイルスの影響を大きく受けた小売りを中心に決算発表の延期が相次いでいるそうです。

これはコロナウイルス感染拡大防止策としてのリモートワークが進み、監査が通常より時間がかかっているということもあるのですが、店舗などの資産に対し、帳簿上の価値を落とす「減損処理」が発生しているのも一つの要因となっているようですね。

減損処理というのは、資産の収益性が低下した場合に、資産の回収可能額まで帳簿価額を引き下げることで、酒類販売大手のやまやは決算発表を1カ月遅らせ6月12日に延期したようで、「連結決算業務や監査法人の手続きに遅れが生じると見込まれる」と説明しており、傘下に持つ居酒屋「チムニー」と「つぼ八」の業績をめぐって監査に時間がかかっているのだとか。

というのも、今回のコロナは前例のない事態であり、過去のケースと比較が難しいだけでなく、在宅勤務をしている監査法人の担当者とのやりとりにも時間がかかっているのだそうで、幸楽苑ホールディングスも当初、13日に予定していた2020年3月期の決算発表を27日に2週間延期しています。

東京証券取引所が上場企業に対し、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を早期に開示するよう要請しているようですが、こんな時期にせっついても無駄ですよね。

なんでも3月期決算の発表を延期した上場企業が539社に上るのだそうで、よりによってコロナウイルスは悪い時期に拡散してくれたものです。

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