メガバンクの収益力伸びず

やはりというべきか、日本の大手銀行の収益力が伸びていないようですね。

国内のメガバンク3行の2019年4月~12月期は連結純利益がいずれも減益となったようで、その反面アメリカの大手銀行は決算が好調となり、収益力に差が開いてきているようですね。

メガバンク3行が発表した4~12月期決算については、三菱UFJフィナンシャル・グループが2020年3月期の連結純利益が前期比14%減の7500億円になる見通しだと発表し、昨年4月末に子会社化したインドネシア銀の減損処理で2074億円の特別損失を織り込んでいます。

三井住友FG、みずほFGも4~12月期は純利益が前年同期を下回り、多額の債券売却益を計上したものの、貸し出しなどの金利収益の減少を補うことができませんでした。

そもそも、日本の銀行はアメリカに比べると稼ぐ力が乏しく、リーマン・ショック以降、アメリカやヨーロッパの銀行が業績不振に陥る一方で、海外での融資拡大や買収により積極的に資産を伸ばしていたのですが、その規模の拡大に見合うだけの収益をあげられておらず、19年末までの10年間で総資産の規模を見ると、バンク・オブ・アメリカは9%、シティグループは5%、JPモルガン・チェースは32%増えたのに対し三井住友は70%強、三菱UFJFGでは50%強伸び、銀行としての規模の拡大ペースはアメリカを大きく上回っているのですが、資産をどれだけ効率的に利益に結びつけているかを示す総資産利益率(ROA)においては、アメリカが0%台前半から1%超に上がったのに、日本のメガバンクは0%台前半で10年間ほぼ横ばいとなっているようです。

現在の日本は低金利が続き自国の収益が低く、相対的に金利が高い海外に収益機会を求めるが、現地銀との競争もありなかなか利益を伸ばせていません。

収益力の強化に向け、三菱UFJは海外での資産運用、三井住友は富裕層向けビジネス、みずほは大型の協調融資の組成に注力しているようですが、なかなか今後の日本の未来に明るい兆しが見えてきませんね。

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