元本割れリスクの大きい金融商品「仕組み債」の販売などを巡り、金融庁は近く、千葉銀行と子会社のちばぎん証券、武蔵野銀行の3社に対し、金融商品取引法に基づく業務改善命令を出す方針を固めました。

顧客の投資知識や経験、資産状況などを確認せずに勧誘や販売を行うなどの違反行為があり、内部管理態勢の強化を求めていくようです。

千葉銀と武蔵野銀は提携しており、それぞれ自行の顧客に利回りが高い仕組み債の購入を勧め、ちばぎん証券を購入先として紹介しており、両行の行員の収益目標に、ちばぎん証券が仕組み債の販売で得られる収益が含まれていることから、顧客目線での販売がおろそかになったとみられ、仕組み債は商品性が複雑で高い利回りが見込める一方で、株式相場が下落すると元本を大きく損なう恐れがあり、これまで多くの地方銀行が販売していたのですが、顧客とのトラブルが多発し、金融庁が問題視しており、大半の地銀が販売を停止しており、ちばぎん証券も現在は取り扱っていませんでした。