ソフトバンクGが巨額赤字

ソフトバンクグループ(SBG)の令和2年3月期の連結営業損益が、1兆3500億円の赤字となる見通しとなったようです。

巨額をつぎ込んだ新興企業で見込んでいた将来の果実を得る前に業績の回復が見込めない状態に追い込まれて、さらには世界を大いに悩ませている新型コロナウイルスの影響でさらなる打撃も懸念されています。

これまで巨額の借り入れを行い、有望な新興企業に投資し企業価値を高めて大きな利益を上げるビジネスモデルで成長してきたソフトバンクグループですが、世界的な危機で弱点が浮き彫りになった形となりました。

この2年間というもの孫正義会長は、ビジョン・ファンドの数十億ドルの資金をスタートアップに投じてきたいて、機械学習、ロボティクス、次世代テレコムへの投資はやがて数千億ドルの利益を生むという見通しに賭けていたのですが、近年のシェアリングエコノミーのブームを代表したオフィススペース賃貸のWeWork、衛星通信のOneWebに対する投資の失敗が大きな痛手となり、「先見の明」に大きな疑問符がつきはじめました。

純損益は7500億円の赤字(同1兆4111億円の黒字)の見通しで、営業・純損益ともに通期での赤字は05年3月期以来15年ぶりで、1981年の創業以来、最大の赤字幅となります。

株高を背景にベンチャー企業などへの投資を急拡大してきたソフトバンクグループの戦略は重大な岐路を迎え始めましたね。

月産3億枚ペースでマスクを供給

とはいえ、このコロナウイルスにおいて孫正義社長は4、月産3億枚ペースでマスクを供給するとTwitterで明かしましたよね。

中国の自動車メーカーBYDと提携して製造ラインを設立し、納品開始5月を予定されていて、月産3億枚の内訳は、N95マスクが1億枚、一般用サージカルマスクが2億枚とのことで、調達したマスクは政府と連携を図り、医療現場をはじめ、1人でも多くの人々に供給する方針となっているようです。

株式では苦境に立たされているとはいえ、実生活において人々のために動いてくれているようですし、よほどどこかの国の政府なんかよりも頼りにはなりますよね。

まぁ、自分たちに痛みがないから、知ったこっちゃないって感覚なのでしょうね、政治家さんたちは。

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