円安、32年ぶり150円台

ニューヨーク外国為替市場で円安ドル高が止まらず、一時1ドル=150円29銭とバブル景気終盤の1990年8月以来、約32年ぶりの安値を更新。

政府・日銀が大規模な円買い介入に踏み切ってから約1カ月経ったわけですが、円買い介入後の高値(140円台前半)からはあらに10円ほど円安が進み、効果は限界のようですね。

150円という大台を意識する投資家は多く、いつ政府・日銀は円買い介入に踏み切るのか。市場参加者は政府・日銀の出方をうかがいながら、恐る恐る円売り・ドル買いを進めています。

円安が止まらない中で市場で高まっているのが覆面介入への警戒で、「覆面介入は行き過ぎた円安や円高を抑え、投機的な売買を諦めさせるために実施する」と言われていて、市場関係者が覆面介入が実施された可能性があると見ているのが、10月13日の木曜日で、円相場は147円67銭をつけたあと、一気に1円ほど円高に動き、この値動きや日銀の当座預金の残高が当初の予想よりも減っていることから、覆面介入をしたのではと見られています。

円安の主な要因は、日米の金融政策の違いにあり、米連邦準備制度理事会(FRB)は、急速な利上げを進め、景気を冷やしかねないが国民生活を苦しめているインフレの抑制を優先し、今後も金融の引き締めを行う意向を示している一方、日銀は景気回復の遅れなどを理由に、大規模な金融緩和を続け、その結果、日米の金利差が拡大して、円よりドルで運用する方が有利になり、ドルが買われやすくなっています。

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