国内REIT型、好調

国内の不動産投資信託(REIT)に投資するファンドへの資金流入が続いているのだそうで、QUICK資産運用研究所調べによれば、8月の設定額から解約額を差し引いた資金流出入額は国内追加型株式投信(ETF除く)全体で135億円と9カ月連続の流入超過だったのだそうです。

しかし、国内REIT相場の高値警戒感から利益確定売りが出やすく、流入超過額は3カ月連続で細ったようです。

不動産投資信託というのは「REIT(リート)」とも呼ばれており「Real Estate Invesment Trust」の略称で、これは、一般の不動産投資に比べ、投資先を分散させられるというメリットがあります。

そもそもREITというのは、アメリカで誕生した制度で、現在では多くの海外市場で上場しており、日本で上場しているREITはJapanのJを付け「J-REIT」と呼ばれていて、投資家から集めた資金を、マンションやオフィスビル、商業施設など複数の賃貸不動産に投資し、賃貸収入や売却収入での利益を投資家に分配する仕組みとなっています。

どうやら、この好調な資金流入は、運用成績も追い風となっているようで、。国内REIT型の1年リターン(分配金再投資ベース)は軒並み20%を超えており、投資対象であるJ-REITは8月、総合的な値動きを示す東証REIT指数が約12年ぶりの高値を更新しました。

米中貿易摩擦による世界的な景気減速懸念から国内外の長期金利が低下基調にあり、安定した利回り(平均約3.6%)が得られるJ-REITは堅調に推移しているようで、低水準を維持しているオフィス空室率など、不動産市況の回復も相場を支えているのだとか。

また、国内REIT型で8月の資金流入額が最も大きかったのは「ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)」の109億円となったのだそうで、同ファンドは1年間の流入額もトップで971億円の資金が流入したのだとか。

ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)

 「ダイワJ-REITマザーファンド」を通じ、国内の金融商品取引所上場(上場予定を含む)の不動産投資信託の受益証券(J-REIT)および不動産投資法人の投資証券に投資。

J-REIT市場は、今後も底堅い推移が続き、緩やかにさらなる上昇の可能性があり、米欧を中心に再び世界的に金融政策が緩和方向に向かう環境は、J-REIT市場への追い風と考えられています。

事業環境が良好で、相対的に高い配当利回りが安定的に期待できるJ-REITへの投資家の注目が一層高まれば、指数の水準を押し上げることが期待されています。

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