ANA営業赤字、過去最大

ANAホールディングスの2020年4~6月期の連結営業損益は1600億円規模の赤字となり、前年同期では161億円の黒字だった数字がたった1年で大きく変化する自体となりました。

今回の赤字額は、四半期決算の開示を始めた04年3月期以降で四半期として最大となり、新型コロナウイルスの感染拡大による乗客数が急減が大きく影響した模様です。

売上高は前年同期比8割減の1200億円台となり、4月以降に世界で外出自粛が拡大し、4~6月の国際線の運航率は1割程度まで急低下したのだそうで、国内線についても運航率も5月には15%まで落ち込んでおり、この傾向はさらに続きそうですよね。

この経営環境の悪化を受け、社員の一時帰休や役員報酬減額などで1100億円以上のコストを削減し、この結果、赤字額は市場平均予想(QUICKコンセンサス)から約100億円ほど縮小したようで、20年3月末時点の自己資本は約1兆円、自己資本比率は41%と、いまだ財務状況は健全のようで、7月以降も機材の見直しなど固定費削減を進めていく方向となっています。

コロナの影響により航空業界は大打撃を受けており、2020年1~3月期は、JAL、ANAホールディングスともに赤字に転落しており、両社の5月の旅客数(国内・国際線)は前年同月比で約94.7%減と落ち込みが激しくなっています。

頼みであった「Go Toキャンペーン」も世論の反発により東京が対象外となったことでその効果は薄れ、テレワークなど新しい生活様式の普及により、人の移動がコロナ以前の状態に戻るとは考えにくく、市場規模縮小は避けられない事態となりつつあり、航空業界再編も視野に入って来ている状況ではありますよね。

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