上場企業、9年ぶり赤字

上場企業の2020年1~3月期決算がほぼ出揃ったようで、最終損益の合計額は1兆4050億円の赤字となったようです。

前年同期が5兆5120億円の黒字だったということを考えると、新型コロナウイルスの感染拡大は想像以上に各企業にダメージを与えているようですね。

緊急事態宣言などもあり、実際に経済活動が停滞していることは実感できていましたし、観光業やアパレル業だけでなく、各方面でも経営環境が悪化していましたからね。

今回の赤字は、東日本大震災が起きた11年以来、四半期ベースでは9年ぶりということで、20年3月期通期の純利益は前の期比31%減り、2期連続で最終減益となりました。

ちなみに、20年1~3月期の最終損益が前年同期比で悪化した企業は、全体の6割強にあたる1064社なのだそうで、もともと長引く米中貿易摩擦や19年秋の消費増税で企業の業績が落ちかけていたところに、新型コロナの感染拡大ですから、あまりに悪い時期が重なりすぎですよね。

特に製造業の業種別では17業種のうち15業種で悪化しているとのことで、そのなかでもワールドワイドに展開している「自動車」や「電気機器」などの苦戦が際立っているようで、今回のコロナウイルスは、国内のみならず、全世界レベルでの有事ですから、各地で起こる自然災害などのように、被災した国を被災していない国が助けるというようなことが行えませんからね。

しかも先行きさえ不透明なわけですから、世界経済の立ち直りには時間がかかりそうです。

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