国内初「コロナ債」600億円
2020年5月12日
三菱UFJフィナンシャル・グループが国内で初めて、新型コロナウイルスへの対応を目的とした社債を計画しているのだそうで、6月上旬をメドに600億円程度の発行を目指すようですよ。
現在、新型コロナウイルスの影響で売り上げが急激に落ち込んでいる中小企業や個人事業主の資金繰りを支えていくことが金融機関に求められており、三菱UFJフィナンシャル・グループは、感染拡大の影響を受ける企業の融資に充てる資金を確保するため特別な債券を発行して投資家から資金を集めるわけですが、今回、環境や社会の問題に使途を限る「サステナビリティボンド」として発行し、コロナ対策以外に再生可能エネルギー関連融資などにも活用するのだとか。
つい先日のニュースでは新型コロナ禍によって各業界でリーディングカンパニーが入れ替わりつつあり、2020年3月期の連結純利益で三井住友フィナンシャルグループがついに三菱UFGフィナンシャル・グループを抜くことが確実となったのですが、今後も大きな動きが出てきそうですよね。
コロナ債の起債については、これまで世界で400億ドル、日本円にして約4兆3千億円にのぼるのだそうで、世界銀行グループの国際復興開発銀行(IBRD)や、北欧投資銀行といった公的機関が相次いで発行しているのですが、現時点で民間企業の発行は珍しいのだそうで、アメリカの製薬大手ファイザーも12億5千万ドル(約1340億円)の債券を発行しているようです。
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