マネタリーベース4月末は529.1兆円

日銀の発表によれば4月末のマネタリーベース残高は529兆1539億円となり、4カ月ぶりに増加、2019年6月末の523兆2198億円を上回り、過去最高を更新したのだそうです。国債、社債、CPなどの積極的な買い入れで残高が積み上がったのだとか。

平均残高は前年比2.3%増の518兆9225億円で、その内訳は日銀当座預金が同2.5%増の403兆6185億円、紙幣は同1.5%増の110兆3642億円、貨幣は同1.4%増の4兆9398億円。

マネタリーベースというのは「日本銀行が世の中に直接的に供給するお金」のことで、世の中に出回っている現金(銀行券と硬貨)と、金融機関が預金の払い戻しなどに備えて日銀に預けている「当座預金」の残高の合計で、一般的に不景気のとき、日銀は金融機関が持つ国債を買い上げ、マネタリーベースを増やし経済を刺激しようとします。

似たような言葉で「マネーストック」という言葉があり、これは「民間の金融機関が社会に供給している資金量」のことで、こちらが増える場合、一般的には銀行の貸し出し量が増えていたり、社会に出回っているお金が増えていることになります。

「マネーストック」については日本の場合、対象とする通貨の範囲に応じ、M1、M2、M3、広義流動性といった4つの指標を作成・公表しています。

  • M1・・・・・・現金通貨+全預金取扱機関に預けられた預金通貨
  • M2・・・・・・現金通貨+国内銀行などに預けられた預金
  • M3・・・・・・現金通貨+全預金取扱機関に預けられた預金
  • 広義流動性・・・M3+金銭の信託+投資信託+金融債+銀行発行普通社債+金融機関発行CP+国債+外債

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