VUILDが資金調達、累計調達額は約4億円

VUILD株式会社が、電源開発株式会社やMistletoe Japan合同会社を始め、個人投資家などから今回新たに資金調達を実施し、累計の調達総額はこれまで出資していた株式会社LIFULLおよび株式会社ルートワン・パワーと合わせ、約4億円となったのだそうです。

2017年秋に創業したVUILDは、高度に専門分化している建築産業をデジタルテクノロジーを活用することで民主化し、生活に必要な家具や建築物などを誰もが自分の力で作ることが出来る世界の実現を目指していて、創業以来、多様な加工ができる米国製3D木材加工機「ShopBot」の国内代理店として、国内におけるデジタルファブリケーションの浸透を図るため、全国50箇所以上に販売し普及を進めていました。

また、地域森林資源とデジタルファブリケーションを活用し、富山県南砺市利賀村に建築した現代版合掌造り住居「まれびとの家」から始まった建築領域での実践は、東京学芸大学小金井キャンパス内に建設を計画している大型施設にまで、その対象規模を押し広げています。

さらに、家具をカスタマイズしオーダーできるプラットフォームとして昨年春に提供を開始したEMARFは進化を重ね、今後リリースを予定している最新バージョンでは、全てのCADと全てのデジタル加工機をつなぎ、プロの設計者が作図した形状を、クラウドでデータを入稿するこで出力することができるプラットフォームツールとなるべく開発を進めていくのだそうです。

今回調達した資金を活用し、EMARFなどのシステム開発を進め、家具の領域で変革させてきたことを建築の領域にまで発展させ、誰もがものづくりの領域に携わり自分の力で作ることが出来る世界を実現していくとのこと。

EMARFとは

建築物を構成する建具・内装・家具・造作・構造部品などの木製パーツを対象に、お手持ちのCAD(3D/2D)の設計データを、工作機械で実際に製造可能な状態にダイレクトに変換し、実際の製造の依頼まで行うことができるサービスです。デザインはできても実際には作るのが難しい/作るには時間やコストがかかりすぎる、といった障壁を取り除き、製造設備や製造知識を持っていない方でも、CADの設計データさえあれば、デザインしたものを容易に出力することができるようになります。

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