ドコモ口座、17行で不正利用
銀行の預金口座で、NTTドコモの電子マネー決済サービス「ドコモ口座」を利用した不正な預金引き出し被害が相次いでいます。
七十七銀行、中国銀行、東邦銀行、滋賀銀行、鳥取銀行などで不正な預金引き出し被害が確認されたようで、ドコモによれば、被害の疑いがあるものを含めると17行に上るのだそうで、依然全体の件数や金額は不明となっているようです。
いまのところ、鳥取銀行の被害は、数人程度、金額は数十万円ということで被害に遭った預金者への補償については各行がドコモと対応を協議するようですが、この被害は拡大する恐れがあり、ほかの銀行も関連する一部サービスの停止や被害の有無の確認など対応に追われているようですね。
ドコモ口座は、銀行口座を登録し入金することで送金や買い物がスマートフォンなどで行えるサービスなのですが、今回の被害は、銀行の口座番号や暗証番号などの情報を不正に盗み出した第三者が、ドコモ口座を開設し預金を引き出したとみられています。
これにより各行は、ドコモ口座への自行口座の新規登録などを停止し、ホームページで顧客に注意を呼び掛けていて、現在口座の登録が停止となった銀行は以下の17行となっています。
- 七十七銀行
- 中国銀行
- 大垣共立銀行
- イオン銀行
- 池田泉州銀行
- 大分銀行
- 紀陽銀行
- 滋賀銀行
- 仙台銀行
- 第三銀行
- 但馬銀行
- 鳥取銀行
- 北洋銀行
- みちのく銀行
- 伊予銀行
- 東邦銀行
- 琉球銀行
七十七銀行は既に金融庁に今回の件を報告しており、警察への被害届提出を検討。
中国銀行も警察と対応を検討中となっており、このほか、大垣共立銀行もドコモ口座において同行口座を不正利用した疑いのある取引が複数発生し、サービス停止を迫られています。
地銀関係者は「少額チャージの場合、顧客が不正に気づきにくい」と警戒しているようで、ドコモは8日、不正利用された銀行口座番号や暗証番号について「自社システムから取得されたものではない」とのコメントを発表してはいるものの、ドコモ口座自体、メールアドレスがあれば架空名義でも開設することが可能となっているようで、今後は電話番号登録の義務化など本人確認を徹底するのだそうです。
ドコモは「銀行のWebサイト側での作業ではあるが、いずれの銀行も登録には「口座番号」「名義」「4桁の暗証番号」の3点を利用していた」のだそうで、ドコモ側は、これらの情報が何らかの理由で第三者に漏れたことが不正利用の一因ではないかとしています。
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