ルカ・サイエンス シリーズBで38.6億円の資金調達

ファストトラックイニシアティブ、DCIパートナーズ、英国4BIO Capitalの3社がシリーズBの共同リードで牽引。

革新的なミトコンドリア単離テクノロジー(MIT)プラットフォームをベースとした製造体制の確立、自社主導パイプラインのIND申請に向けた研究開発を進めていくようです。

「ミトコンドリア製剤」という革新的なモダリティにより、医薬品の新たなクラスを開拓するルカ・サイエンス株式会社が、計画を上回る38.6億円のシリーズBの資金調達を実施。

本ラウンドは、DCIパートナーズ、英国4BIO Capitalおよび既存投資家であるファストトラックイニシアティブが共同リードとして主導し、既存投資家であるRemiges Ventures、日本ベンチャーキャピタル、新規投資家であるニッセイキャピタル、旭化成ファーマ、QBキャピタル/NCBベンチャーキャピタル、SMBCベンチャーキャピタルが国際シンジケートとして参画。

ルカ・サイエンスは、機能不全または損傷した組織や臓器の生体エネルギーを回復するための、新しいクラスの「ミトコンドリア製剤」を開発しており、今回のラウンドの資金により、ルカ・サイエンス独自のミトコンドリア単離テクノロジー(MIT)プラットフォームを基盤とした製造体制を確立します。

これは、インタクトで保存可能な高機能な単離ミトコンドリアを、品質管理されたバイオ医薬品として提供することができる全く新しい製造技術プラットフォームで、同じく本ラウンドの資金により、自社主導パイプラインのIND申請に向けた研究開発を加速、さらに主要なアカデミア及び製薬企業と積極的に協働し、対象となる疾患領域を継続的に追加・拡大していきます。

ルカ・サイエンスのCEOであるサイ・リックは、次のように述べています。

「この重要な資金調達ラウンドにより、CMC機能に対するさらなる投資が可能となり、ミトコンドリア製剤の可能性を患者様の元に近づけるための研究開発を加速することができます。今回のクロージングは弊社にとりまして記念すべき瞬間であり、ミトコンドリア医薬のパイオニアになるという私たちの目標に、また一歩近づくことができました。」

今回の資金調達により、4BIO Capitalのフィリップ・フォシェ、ファストトラックイニシアティブの原田泰、DCIパートナーズの児玉俊太郎が、ルカ・サイエンスの社外取締役に就任。

DCIパートナーズのマネージングディレクターである児玉 俊太郎は、次のように述べています。

「私たちは、様々の疾患の原因となる細胞の機能不全における再生システムに対して影響を与える、新しいアプローチを探索し、ルカ・サイエンスのミトコンドリア療法がそれに合致するものであると確信しています。この資金調達ラウンドを共同でリードし、才能あふれるルカ・サイエンスのチームと協力して、このイノベーティブな治療法の可能性を解放させることができますこと、本当に嬉しく思っております。」

ファストトラックイニシアティブのヴァイスプレジデントである原田 泰は、次のように述べています。

「ルカ・サイエンスはミトコンドリア科学の解明を強みとした、革新的な創薬ベンチャーです。ファストトラックイニシアティブは、今回主要投資家としてルカ・サイエンスに継続的に投資することを誇りに思っており、引き続き支援を行うことを楽しみにしております。」

4BIO CapitalのパートナーであるKieran Mudryyは、次のように述べています。

「ベンチャーパートナーのフィリップ・フォシェがルカ・サイエンスの取締役に加わることを嬉しく思います。日本は重要なハブとして科学技術の発展に貢献し続けており、最先端のイノベーションが生まれ続け、そしてこのエキサイティングな市場で数多くの機会を提供し続けています。」

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