ユカイ工学株式会社が総額5億円を調達

コミュニケーションロボットやIoTプロダクトの企画、製造、販売を主体に事業展開を提供するユカイ工学株式会社が、東京ガス、フュートレック、NVCC、EEIの4社からシリーズAラウンドで総額5億円を調達し、累計調達額が約6億円になったのだそうです。

ユカイ工学は2007年に創業され、「ロボティクスで、世界をユカイに」というビジョンのもと、家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO」、しっぽのついたクッション型セラピーロボット「Qoobo」など、人の生活に寄り添うユニークな製品を開発し続けているベンチャー企業で、今期から「kurikit(クリキット)」というシリーズの教育事業を立ち上げ、初めてのロボット制作やプログラミングの技術学習を目指す全ての人に向け、楽しみながら気軽に「学び」にチャレンジできる体験を提供しています。

コミュニケーションロボットというのは「言葉や動作など、何らかの手段によって人間とコミュニケーションすることを目的として開発されたロボット」のことで、日本はこの分野で世界をリードする国となっていて、いかにもロボットというような風貌をしたものから、かわいいペットのぬいぐるみのような商品まで、様々な製品が存在しています。

高齢化社会の進む日本では、コミュニケーションロボットを導入することにより、人手不足を解消できるということから活発的に研究されており、コミュニケーションロボットの市場規模は、2025年に2兆円に達すると予測されています。

なかでも国内自律移動型ロボット市場は、2018年~2023年において、年間平均成長率23.7%で成長しているのだそうで、2023年の市場規模は561億円になると言われています。

操縦者を必要とせず、自律的な移動が可能な自律移動型ロボットは、作業負担の大きい業務の代替や労働力不足を解消する手段の一つとして最も関心が高まっていますし、現在、小売や卸売などの倉庫管理での利用が市場を牽引していて、ネットショッピングの利用増加に伴い、宅配ドライバーだけでなく倉庫内での人手不足は深刻化しています。

企業は、こうした課題解決のため、商品棚やパレットを運ぶ自律移動型ロボットの導入を加速させており、さらに商品管理から出荷前の棚出し梱包までを自動化することで、作業員の作業量削減と能力に依存しないオペレーションの構築を目指しています。

また、介護の分野においても人材不足は深刻化してきていますから、今後の日本を支えていくのは、このようなロボット産業なのかもしれませんね。

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