スマホ決済で銀行送金

銀行業界でつくる全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)が、銀行間の送金に用いる「全銀システム」への参加資格を10月をめどにスマートフォン決済アプリ事業者に拡大するのだそうで、「ペイペイ」「楽天ペイ」などが対象となるようで、システムに加わっている他の決済アプリや銀行口座に送金できるようになり、ユーザーの利便性が高まりそうですよ。

参加申請からシステム接続まで14カ月程度かかる見込みとなっており、日銀に当座預金口座を開設したり、接続試験を実施したりする手続きが必要となのだそうで、 これまでシステムへの参加は安全性の観点から、銀行など預金を取り扱う金融機関にしか認められていませんでした。

全銀システム

国内のほぼ全ての預金取扱金融機関が接続し、相互間の振り込みや送金をオンライン・リアルタイムで処理するシステムで、2018年から稼働しており、参加するには、日銀に口座を開設することが条件となっています。

取引量の拡大やセキュリティの向上などのため、順次システムのレベルアップが行われており、現在のシステムは第7次システム。

これまで接続しているのは、銀行、信用金庫、信用組合などに限られ、資金移動業者は参加できていませんでした。

しかし昨今の資金移動業者による決済手段の拡大とキャッシュレス化の流れにより、資金移動業者が全銀システムへの接続を認めるかという議論が始まり、全銀ネットは「次世代資金決済システムに関する検討タスクフォース」や同ワーキンググループを設置して関係者と議論されてきていました。

というのも、全銀システムは、日本の為替取引の中核をなしており、このシステムに障害が起きると、日本のすべての為替取引が停止するほどのインパクトがあるため議論は慎重になっていて、特にみずほ銀行やKDDIのシステム障害のことなどを考えると安易な決断が難しいところでした。

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