NTTがNTTドコモを完全子会社へ

NTTが、NTTドコモを完全子会社化し、グループに散らばる技術を集約し成長力を取り戻すようですよ。

戦略としては、今後ドコモをNTTコミュニケーションズなどと統合することも検討し、データ経済を支える次世代通信網の構築で主導権を握りたいようで、国内では通信料金ではなくキャッシュレス決済などの消費者サービスに活路を見い出していきたいようですね。

記者会見では、NTTグループの企業価値がバブル崩壊からの30年間で低迷していることに危機感があり、今回のドコモの完全子会社化で、国内外に対し再度リーダーシップを発揮したい考えのようで、澤田社長によれば、国内の移動通信事業の情勢について「ドコモは3番手に落ちている」という認識なのだとか。

どうやら、顧客数においては依然として大きなシェアを持っているとはいえ、収益面でKDDIやソフトバンクの後塵を拝していると見られています。

現在、NTTはドコモの約66%の株式を保有しており、他の株主から1株当たり3900円で株式を取得し、約4兆3000億円という巨額のTOBによって、ドコモを完全子会社化するようで、ドコモを完全子会社化することにより、既にNTTの完全子会社であるNTTコミュニケーションズ、NTTコムウェアとの連携を強化し、固定・移動のネットワークを融合して法人事業の強化や新たなサービス創出、5Gや6Gに向けた通信事業の競争力強化などを進めていくとされています。

今回の買収総額4兆2000億円というのは、国内のTOBとしては過去最高額になるようで、さらにはNTTドコモを完全子会社化するNTTに対し、三菱UFJ銀行と三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクなどが総額4兆円以上の協調融資を実行するようで、これも邦銀による協調融資としてはこれまでで最大規模となりそうだということです。

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