金利と日本銀行

24日の債券市場で長期金利が低下、指標となる新発10年物国債利回りは前日比0.045%低い(価格は高い)0.035%だった。

金利というのは、いわばお金のレンタル料金だともいえ、お金を借りたい人が多ければ金利は上がり、お金を借りたい人が少なければ金利は下がります。

金利市場においてお金を貸し借りしている主な参加者は銀行で、資金の過不足を調整するために他の銀行に余ったお金を貸し、または他の銀行から足りないお金を借りています。

銀行のおいて預金と融資との間の金額の差によって、資金が余る場合は預金が多く、資金が不足する場合は融資が多いことを意味しており、一般的にこの銀行の資金の過不足はごく短い期間でしか起きないことから、銀行同士の貸し借りも1年未満の短期間となるのが一般的で、この市場のことを短期金融市場といって、日本銀行はこの短期金融市場に参加し、民間銀行にお金を貸したり、または民間銀行からお金を借りたりします。

この期間は1日から1週間程度となっており、金利を下げたいときにはお金を貸し、金利を引き揚げたいときにはお金を借りることになります。

つまり日本銀行はこの民間銀行からの貸し借りによって金利を適切な水準に近づけようとしています。

つまり日本銀行は独断によって金利を決めているのではなく、日本銀行は望ましいと考えている金利水準を公表し、その水準に近づいていけるように自らが市場に参加しています。

とはいえ、実質的に短期金利を決めているのは日本銀行であり、なぜそのようなことができるのかというと、民間銀行のほとんどは日本銀行に預金口座を持っており、また預金準備と言って受入れられた預金の一定額を日本銀行に預けておかなければなりません。

しかもこの口座、当座預金口座と行って利息はつかず、この口座があるため、日本銀行と民間銀行の資金のやり取りはスムーズに行われ、民間銀行同士の決済においても日本銀行にある各銀行口座から行うので、実際に現金を用いることなく安全に決済することができます。

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