2020年度中に新銀行の設立
ふくおかフィナンシャルグループが、2019年5月にデジタル時代に即したシステム開発子会社「ゼロバンク・デザインファクトリー株式会社」を設立し、次世代バンキングシステムの研究開発を進めてきていたのですが、ついにモバイル専業銀行の開業に向け「みんなの銀行設立準備株式会社」の設立を発表しました。
狙いとしては、IT企業など異業種による金融業への参入が相次ぐ中、ネット銀行を設立することによって、若年層の銀行離れに歯止めかけたいようですね。
ふくおかFGによれば、ネット銀行に参入する背景について「スマートフォンなどに慣れ親しんだデジタルネイティブな顧客が増加、既存の銀行・金融サービスでは、新しい顧客のニーズに十分に応えられないシーンが生じ始めているということで、このような顧客ニーズに応えるため、新銀行設立に向けた取り組みでは「銀行の3大業務である「預金・為替・貸付」と、3大機能である「金融仲介・決済・信用創造」着目し、従来の枠組みにとらわれることなく、銀行の仕組みを再定義していくのだそうです。
名称は「みんなの銀行」を予定しているのだそうで、2020年度後半の開業を目指しているのだそうですよ。
具体的なサービスの詳細は今後詰めるのだそうですが、預金や送金といった基本機能のほか、収集したデータを活用した融資や金融商品の提案などが想定されており、「サービスとしての銀行(BaaS)」という思想で幅広い企業に銀行機能を提供していくのだそうで、例えば中古車販売のサイト上でローンを申し込め、日々の取引から算出した信用情報を基に金利が決まるといったサービスが考えられるようで、今後は外部企業からの手数料も収益源にしていきたいようですね。
しかし、これまで安泰であった銀行がこうも苦しい状況がくるなんて思っても見ませんでしたね。
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