2020は銀行の正念場
東京オリンピックが開催される2020年となりました。
2019年に始まった日本のキャッシュレス化の波はどんどん加速していくでしょうし、これによりIT業界の影響力はさらに強くなり、IT企業や流通などの異業種からの金融業参入により既存銀行の存在意義はますます薄れていき、銀行の生き残りをかけた競争が熾烈な年となりそうですね。
大きなところでは、ヤフーとLINEが目指す「スーパーアプリ」の出来いかんでは、これまでの銀行の影響力が失われていく可能性もあります。
そもそもスーパーアプリというのは「プラットフォーム化し、いろいろなビジネスの起点になるアプリ」のことで、これまでPCが全盛期であった頃は、ネットを利用する場合、人々はブラウザを開くことから行動を始めていたのですが、スマホの普及とともに最初の行動がブラウザを開くという以外にも、アプリを開いてネットへのアクセスを行うということが増え始めてきました。
中には、スマホのブラウザさえ利用していないという人もいるのではないでしょうかね。
そしてそのアプリ、これまでであれば、SNS 、メール、決済などそれぞれが独立しており、連携によって使用されることが一般的であったのですが、このスーパーアプリともなると、一つのアプリの中にすべてのアプリが統合されているというもので、大きなメリットは、認証や決済に必要なIDやパスワード、クレジットカード情報などの登録を全てのミニアプリで共有でき、サービス毎にそれらの情報を登録し直す必要がなくなり、一元管理できるようになるのです。
これユーザーからしてみれば嬉しいことですよね。
たくさんのアプリで、その数だけIDとパスワードを入力・・・。
こんなことをしていたら、アプリの数だけIDとパスワードが必要となり管理できなくなるばかりか、最近のパスワードは簡単なものは受け付けてくれないので、大文字小文字、さらには特殊までを使わなければ利用できないサービスなんてザラ。
こんな面倒くさいことをなくし、少ない手間であらゆるサービスを利用できるようになったら、ユーザーにとって利便性が高くなるうえ、煩雑さがなくなりますよね。
このように時代の流れやIT系の柔軟さを考えると、金融業に異業種が参入してきた銀行側はおそらく太刀打ちできないでしょうね。
異業種との戦いに備ようにも、IT技術分野には疎いですし、贅沢な経営資源があるわけでもなく、現状のマイナス金利政策によって苦しい状況下におかれているわけですからね。
おそらく旧態然とした銀行は、ことごとく消えていくでしょうね。
時代の流れに乗れず、対応もできなくなってしまっては生き残っていくのは難しいものです。
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