銀行融資枠契約、7月37%増

企業が一定の範囲内で銀行から融資を受けられるコミットメントライン(融資枠)の契約額の伸びが続いているのだそうですね。

日銀が31日発表した7月の契約額は、前年同月比37%増の48兆6500億円となり、新型コロナウイルス感染拡大による資金繰り悪化に備えた企業の動きを反映し、伸び率は3カ月連続で過去最高を更新しました。

融資枠は、企業が銀行に手数料を支払い、限度額の範囲内で資金を借りられるようにしておく仕組みで、コロナ禍での業績悪化を警戒し手元資金を確保する動きが活発となり、契約先数も13%増の1万5114件と3カ月連続で2桁の伸びとなったようです。

実際の利用額は21%増の7兆5880億円と、その伸び率は5月(37%増)や6月(28%増)に比べ縮小したものの、依然として高水準で推移しており、日銀は「資金需要は一部の企業でやや一服感が見られるものの、感染再拡大の懸念もあり引き続き注視が必要だ」としています。

銀行融資枠(コミットメントライン)

銀行が所定の審査を行い「融資枠内」であれば審査なしで融資が受けられる契約(コミット)を結ぶ仕組みで、銀行融資枠は事業者の決算状況によって決定されるので銀行融資枠を超える借入はできないのですが、その代わりに金融機関は「設定したコミットメントライン」を契約期間中拒否することはできず、契約を結んだ企業には「流動的な資金を確保した」ことになります。

短期の運転資金などの緊急時の資金調達が原則で、企業が銀行に対して融資枠設定を要請したからといって、企業の資金繰りが行き詰まっていることを意味するものではなく、先行きの安定的な資金確保のための、予防的措置であることが多い。

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