銀行の預金残高、最大

日銀の発表した6月の貸出・預金動向(速報)によれば、全国の銀行の預金平均残高が前年同月比8%増の786兆1263億円だったのだそうで、これは伸び率・残高ともにこれまでで最も大きくなったようで、企業間で手元資金を確保する動きがあったほか、政府から個人への特別定額給付金支給が進んだことも影響したと見られています。

内訳では、大手銀行などの都銀が10.2%増の419兆8081億円、地方銀行と第二地方銀行の合計が5.7%増の366兆3182億円と遡れる1991年以降、いずれも伸び率・残高ともに過去最大となったようで、新型コロナウイルスの感染拡大による経済停滞に備え、資金を厚めに確保する企業が一段と増えているようです。

個人では、1人あたり10万円の特別定額給付金の支給のほか、外出自粛に伴って消費を減らしたことが残高の増加につながったとみられ、今後もこの傾向は続きそうですね。

また6月の全国の銀行と信用金庫の貸出平均残高は、6.2%増の570兆1110億円と、残高・伸び率ともに過去最大を更新。

そんな状況ですから、銀行の預金に対する貸出金の比率を表す預貸率は低下し、5月の国内銀行の預貸率は63.7%で、2カ月連続で過去最低を更新したのだそうです。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府が多額の給付金を支給したり企業が手元資金を厚くしたりしたため、預金が急増しており、銀行も貸し出しを増やしてはいるのですが、預金の増加幅を上回るまでにはいたっていないようですね。

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