株式相場の動向を考える時、重要なのは経済全体の成長が高まるのか、低下するのかを見極めることで、経済の成長動向を考える場合、中長期的な視点が不可欠です。

この中長期的な視点で市場動向を考える方法として、ボトムアップアプローチ、トップダウンアプロートという考え方があり、ボトムアップアプローチというのは、投資信託などで組み入れ銘柄の選択をしていく際のアプローチの仕方のひとつで、個別企業を財務状況などから1社ずつ細かく分析しながら投資対象としてピックアップし、ポートフォリオを構築していくもので、トップダウンアプローチは、経済や市場動向などマクロ的な投資環境の予測から始まり、資産配分や業種別配分を決め、その後に個々の銘柄の選別まで到達する運用手法をいいます。

ボトムアップアプローチを行うのが株式のアナリストで、多くの証券会社では、株式のアナリストがセクターごとに配置され、担当する業種の企業を調査します。

トップダウンアプローチを行うのは、エコノミストたちで、彼らは経済の成長動向を見極め、どういった業種、どの程度の規模の企業が有望なのかを提示します。

個人投資家に適している方法としては、トップダウンアプローチだと考えられます。

これは一つの考え方なのですが、どの国の成長が高まりやすいかを考え、どういった企業の株価が上昇しやすいかを予測し、中長期的に成長の高い国の株式市場全体にタイミングよく分散して投資するのもいいでしょう。

デイトレード

中にはデイトレードによって、て早く稼ぎたいという人もいるでしょう。

とはいえ短期的な相場の予測はとても難しく、先ほどのボトムアップやトップダウンのアプローチではなかなか思うような結果を出すことはできません。

ですのでデイトレードを行うのであれば、有効な手法としてテクニカル分析を知っておくといいでしょう。

テクニカル分析というのは、価格や出来高の推移をグラフ化したチャートの形状から、将来の値動きを予測する手法のことで、どの程度の時間軸で値動きを判断するのかについてはそれぞれの意見はありますが、プロのトレーダーによると、基本的には5分〜60分足のチャートを見るのがいいのだそうです。