日銀、資金繰り対策

新型コロナウイルスに関する政府の緊急事態宣言が全国に広がり、ようやく日銀は資金繰りに窮する企業の不安解消を急ぐようですね。

思い切った解決対策をすることができなかったことにより、今後も経済停滞は続きそうですし、これまで以上に企業活動を圧迫するであろうことは誰の目からも予想されていることですから、日銀は金利が高止まりする社債やコマーシャルペーパー(CP)の購入増を検討することになりそうなのだとか。

アメリカやヨーロッパの中央銀行は急速に桁違いの金融支援を行っており、日銀もこの現状を打破できるような踏み込んだ解決策を講じて欲しいものですね。

なんでも日銀は27~28日に金融政策決定会合を開き、対応を協議するようで、金融緩和の一環で進める社債とCPの買い入れ枠拡大が議論になるとみられており、銘柄ごとの購入上限の緩和も検討課題となっています。

日銀の資産買い入れ枠は、社債が4.2兆円、企業が短期の資金調達で発行するCPが3.2兆円と3月会合でそれぞれ1兆円ずつ増やしており、10日時点で日銀の保有額は社債約3.2兆円、CP約2.5兆円となっています。

中小企業への資金供給においては、日銀は3月、金融機関にゼロ金利で企業向け融資の原資となる資金を供給する特別なオペ(公開市場操作)を創設し、これまでに約4兆円を貸し付けたのですが、実際のところ中小企業との取引が多い地方銀行や信用金庫などには、このオペを利用していないところも多く、担保要件の緩和など使い勝手の向上が必要となっています。

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