大手行、定期金利4年ぶり下げ

大手銀行が定期預金の金利を相次ぎ引き下げており、三井住友銀行が年0.01%から0.002%に下げると、その他、ゆうちょ銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行がそれに追随し、ついには100万円預けても利息は年たったの20円にしかならないという状況へと変わりました。

ゆうちょ銀行では、1カ月~5年までの定期貯金と定額貯金の適用金利を年0.01%から0.002%に引き下げられ、今回の貯金商品の金利を引き下げるのは平成28年3月以来、約4年ぶりとなり、民営化後の最低水準となります。

もともとマイナス金利政策の長期化で銀行が預金を集める必要性は薄れてきていますから、ますます預金者の運用難に拍車がかかってきていますね。

そもそも大手行による定期金利の引き下げは、日銀がマイナス金利政策を始めた2016年以来約4年ぶりとなり、普通預金(0.001%)との金利差は一段と狭まり、様々な縛りのことを考えると、定期預金のメリットがどんどんと薄れていってしまいますね。

ちなみに全国銀行協会が9日発表した「全国銀行預金・貸出金等速報」によれば大手行の総預金は3月末時点で391兆円と1年前から4.8%増えた一方、超低金利の国債などでの運用は難しい市場環境が続いており、預金が集まっても日銀に預ける当座預金に回り、マイナス金利が適用されかねない状況となっています。

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