世界銀行、2度目のブロックチェーン債を販売

世界銀行が再びブロックチェーン債を発行して資金を調達。

どうやら世界銀行は、ブロックチェーンを使った新たな債券「bond-i」を販売し、今回は5000万豪ドル、日本円にして約36億円を調達したのだそうで、今回発行されたブロックチェーン債は2020年8月に支払期限を迎えます。

世界銀行の資金調達部門トップであるアンドレア・ドーレ氏は「投資家とパートナーからの継続的で強力なサポートを嬉しく思います。世界銀行の資本市場での革新と経験は、生産性を高めるためのデジタル化の進展における加盟国との協業や、持続可能な開発目標の取り組みの進展の上で重要な鍵となります」とコメントしています。

もともと世界銀行は、2017年6月にブロックチェーン・イノベーション・ラボを設立、土地管理・サプライチェーン管理・保健・教育・クロスボーダー決済・温室効果ガス排出権取引などにブロックチェーンなどの革新的技術を活用すべく研究を進めています。

世界銀行というのは、貧困削減と持続的成長の実現に向けて、途上国政府に対し融資、技術協力、政策助言を提供する国際開発金融機関のことで、5つの機関から構成されています。

国際復興開発銀行

国際復興開発銀行(IBRD)は、中所得国および信用力のある低所得国の政府に貸出を行います。

国際開発協会

国際開発協会 (IDA) は、最貧国の政府に無利子の融資(クレジット)や贈与を提供しています。世界銀行は、IDAとIBRDで構成されています。

国際金融公社

国際金融公社 (IFC) は、民間セクター支援を行う世界最大の開発機関となっています。投融資や国際金融市場における資金動員、民間企業や政府への助言サービス業務を通じて、途上国の持続可能な成長を支援しています。

多数国間投資保証機関

多数国間投資保証機関 (MIGA) は、1988年に設立されました。MIGAは経済成長、貧困削減、生活向上のために、途上国に対する外国直接投資を促進すべく、投資家や貸し手に政治リスク保険(保証)を提供しています。

投資紛争解決国際センター

投資紛争解決国際センター (ICSID) は、国際投資紛争の調停と仲裁を行う場を提供しています。

今回、2回目の起債を実施したことによって、調達額は昨年分との合計で1億6000万豪ドル、日本円にして約115億円に達したのだそうで、1回目のときは、極貧国における自動化金融システムの効率を向上させるために活用されていました。

ブロックチェーンとは?

ブロックチェーンというのは、仮想通貨が通貨として機能し、サービスが成り立つ上で非常に重要な技術と言われていて、「インターネットに次ぐ技術革新」とも言われています。

簡単に言えば、ネットワーク上にいる利用者たちがお互いに取引データを「分散」して管理し合う仕組みで、取引データのまとまり、つまりブロックは、時系列で鎖状(チェーン)に連なっていて、「分散型取引台帳技術」または「分散台帳技術」等と呼ばれています。

2008年にサトシ・ナカモトがブロックチェーン技術を公開し、ブロックチェーン上に一度記録されたデータを書き換えるには、現実的に不可能な量の作業を要するため、理論上改ざんは不可能とされています。

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