ヤフー、ZOZOを買収

ヤフーが、ファッション通販サイトを運営するZOZOに株式の公開買い付けを行うと発表しましたね。どうやら最大50.1%(約1億5300万株)を取得し、インターネットを通じた物販事業を拡大するようで、連結子会社化を目指すのだとか。

なお、ZOZOは、創業者である前澤友作氏が代表取締役社長を退任し、澤田宏太郎取締役が後任に就く人事も発表し、前澤友作氏は保有しているZOZOの株式37%のうち、6.4%を残して売却する意向のようです。

今後、ヤフーはZOZOを傘下に収めることで、EC事業を強化する考えのようで、「ヤフオク!」「Yahoo!ショッピング」などを展開しているヤフーのユーザー層は、中高年齢層を多く抱えており、若年層ユーザーが多いZOZOTOWNとの連携により、相互送客を狙うようで、今秋にも新しい通販サイト「PayPayモール」を立ち上げる予定となっており、ZOZOTOWNに出店している企業が出店できる仕組みを設け、さらにZOZOTOWNにモバイル決済サービス「PayPay」の導入するなどにより、さらなるユーザーの獲得を見込んでいるようです。

しかし、この本公開買付けの成否に関わらず、ZOZOは今後も独立した上場会社として、東証一部への上場は維持するのだそうで、 引き続き、ZOZOTOWN等の既存事業の運営を継続していくとともに、企業理念である「世界中をカッコよく、世界中に笑 顔を。~Be unique. Be equal.~」の実現に向け邁進していくのだとか。

なお、本日(12日)17時30分から、ヤフーは都内でZOZOへのTOBによる子会社化について記者会見を開くようで、この記者会見にはヤフーの川辺健太郎社長のほか、ZOZOの前沢友作前社長と新たに就任した沢田宏太郎社長が出席するようです。

ちなみに前澤氏の総資産は2830億円で18年の長者番付では18位となっており、ZOZOは17年に時価総額1兆円を突破していました。

しかし、19年1月下旬に3月期の業績予想を下方修正し、売上高を従来の1470億円から1180億円に引き下げると発表、PB事業が想定よりも伸びなかったことが要因とされ、純利益予想も280億円から178億円に引き下げられ、ブランドのZOZO離れも表面化し、ここ数ヶ月は転換期を迎えていました。

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