ファクタリングの話

今、日本において新しい資金調達の方法としてファクタリングというものが台頭してきているようですね。

このファクタリング、簡単に言ってしまうと「売掛金をファクタリング会社に売却して資金を調達する」ことなのですが、それこそ日本ではいまになって広く聞かれるようになった言葉なのですが、実は世界では古くから認知されていたようですね。

まぁ、歴史の話もなんですから、このファクタリングについてもっと詳細に述べてみましょう。

具体例として、10日後に30万円支払わなければならないにも関わらず、銀行口座にはお金がありません。

そうすると、どこかでお金を調達しなければならないのですが、融資を考えるにも10日後では審査の合否すらわからないまま、時間が過ぎていくだけというのがオチでしょう。

しかし、先月売った商品の売掛金50万円が20日後に入ってくることになっている場合、先の支払い期日が10日後ではなく、20日後であれば、支払うことができますよね。

つまり、支払いと入金のバランスがズレているだけで、決して会社が赤字経営になっているというわけではないのです。

そこで登場するのがファクタリングで、20日後に入金されるであろう50万円の売掛金を、支払い期日前にファクタリング会社に買い取ってもらうのです。

つまり、30万円を10日後に支払う前に、50万円の売掛金をファクタリング会社に買い取ってもらい、売掛金50万円を前倒しで現金化しようというのがファクタリングなのです。

もちろん、ファクタリング会社もビジネスですから、50万円の売掛金をそのまま50万円で買い取るなんてことはしません。

そんなことしたら、ビジネスとして成り立ちませんし、ほぼボランティアとなってしまいますよね。

一般的にファクタリングでは、売掛金額の数%〜数10%の手数料が取られることになります。

例えば、手数料が10%だった場合、先の計算では、50万円の売掛金の10%である、5万円が差し引かれた45万円がファクタリングとして資金調達することができるということになります。

売掛債権担保融資との違い

よくある勘違いとして、ファクタリングと売掛債権担保融資を混同されている方もいらっしゃいます。

これは知っておかないと本当に損するので是非とも知っておいて欲しいのですが、売掛債権担保融資の場合、継続的な売掛先が複数あってまとまった売掛金の束が必要なのですが、ファクタリングにおいては、売掛金さえあればよくて、その売掛金が継続的であるかどうかなんて関係ありません。

そもそもこの2つは、売掛金を活用するするということでは同じなのですが、売掛金を担保に借り入れをする売掛金担保融資と売掛金を債権譲渡するファクタリングではその意味合いは大きく異なります。

売掛金担保融資は、名前どおり売掛金を担保にしてお金を借りる契約で、ABLと呼ばれており、融資ということなので、会計上は負債となります。

ファクタリングは、売掛金の譲渡契約となりますので、会計上では負債となりません。ちなみにこのファクタリング、日本語にすると「売掛債権買取業務」となり、カタカナだとイメージしにくいのですが、日本語化されるとどんなことが行われているのかが明確になりますよね。

もっともお堅い表現になってしまうのですけどね。

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