ネット証券の口座開設急増

インターネット証券で新規口座を開設する個人が急増しているのだそうで、楽天証券では2月の開設数が初めて10万を超えたのだそうで、3月は2月比で3割程度増えるのではないかと見込まれています。

どうやらこの状況は初心者が現状の株安を「投資を始める好機」と捉えているのではないかと予測され、これまでの相場下落局面でも新規開設は増えたが、広がりは一時的だったのだそうで、今後、個人投資家の定着には証券会社のアフターフォローが課題となっているようです。

楽天証券では2月の開設数が10万を超え、国内の証券会社では最多となる月間開設数となったのだそうで、その内訳は楽天グループ内のネット通販やクレジットカード利用者による開設が多いとのことで、最大手のSBI証券も3月には13万程度に上る見通しとなっており、この他、松井証券、auカブコム証券、マネックス証券も3月は大幅に増えそうなのだとか。

合併などで振れが大きいマネックス証券を除く大手4社の1~3月の開設数は初めて50万を超える勢いのようで、新規開設はリーマン・ショックなどの株価急落局面でも増えたが、そんな過去を上回るかのような勢いだとのこと。

もともtもネット証券は安い手数料を背景に対面営業型の証券会社から顧客を獲得して成長してきた経緯があり、誕生から20年を経て乗り換え需要は一巡し、口座開設は鈍化してきていたようですが、ここ最近、口座を開設した個人の特徴を分析すると、楽天のおいては「初心者」の割合が7割を占めているそうで、年代別では30代以下が6割にも上ったのだとか。

これは、近年、遺品整理の問題や老後資金が足りなくなるなどの報道によって、その問題の大きさを実感することにより、なんらかの手段を講じなければならないと考えた若い世代が、資金運用のひとつとしての投資に興味を抱き、動き始めたのではないかとみられています。

とはいえ、初心者層が長期投資家として定着したと言えるほど、その裾野は広がっていないようで、興味本位での参加のよるユーザは、短期的な利益確定や損切りに走ることが多く、長期運用を続ける個人を増やすことには課題が多いのだとか。

今後は裾野の広がった利用者が長期投資を続けられるような体勢を作り上げていくことがカギとなりそうです。

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