ソフトバンクがWeWork経営権取得へ

経営難から資金繰りに苦戦している大手シェアオフィス「ウィーワーク」がソフトバンクが提示した救済を受け入れ、その見返りとしてソフトバンクが経営権を取得したのだそうです。

この計画の一環として、共同創業者でウィーワークを率いてきたアダム・ニューマン氏は取締役を辞任するのだそうで、発表によれば、ソフトバンクは50億ドル、日本円にして約5400億円を貸し付けるだけでなく、既存株主から最大30億ドルの株式を公開買い付けし、株式の保有比率を80%程度まで高めるのだそうです。

ソフトバンクの孫正義会長兼社長は「人々の働き方が大きく変化しており、ウィーワークは変化の最前線にいる。その展望に変わりはないため、重要な資本注入や支援策を決定した」との談話を発表、マルセロ・クラウレ副社長をウィーの会長として派遣し再建を主導するようです。

しかし、孫さんすごいですね。
この経営権を取得するためにソフトバンクグループは総額で95億ドル、日本円にして約1兆300億円の資金を投じるわけですから、よほど興味のある事業なのでしょうね。

そもそもこのウィーワークはニューヨークに本社を置く、起業家向けのコワーキングスペースを提供する企業で、今、働き方に革命をもたらしていて、柔軟性のあるワークスペース、機敏なサービス、そして業界屈指のテクノロジーで人気となってきた企業です。

一時は470億ドル、日本円にして約5兆182億円の価値があると言われたコワーキングビジネスなのですが、8月に公開したIPO申請文書により、大きな損失と企業構造の問題が明らかになり、企業価値を疑問視する声が上がっていて、ガバナンスの改善や一部の従業員のレイオフの検討などで、コスト削減に取り組んでいたところだったのですが、やはり自力での再建は難しかったようですね。

とはいえ、今後の動向によって再建が順調に進まな買った場合、ソフトバンクグループの重荷ににもなりかねませんので、今後の動きに注目しておきたいですね。

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