社員との飲食は自腹で

会社経営が上手な社長は、お金の使い方が上手なもの。
中小零細企業の社長さんの多くは、自分の会社を我がものにしてしまうタイプが多く、「俺が作った会社」「俺が動かしている会社」だと思い込み、会社のお金は自分のお金だと思い込みがち。
もちろん、会社経営しているわけですから、売上の多くは経営者が持ってきていることも多いのですが、会社のお金すべてが経営者が作り上げたものとは言い切れませんから、絶対に会社のお金と自分のお金にきっちりと線引きするようにしましょう。
社員の前では自腹
勘違いしてしまうタイプの社長は、目標達成したときなど会社で飲み会を開いたりすると思うのですが、ここで大判振る舞いするのはいいのですが、いざ支払いとなった時に会社宛で領収書を切ってしまってはNGです。
経営者側からすれば、会社での行事でもあるし、税金対策として領収書を貰いたいのはやまやまですが、社員側からすれば、そもそも会社での飲み会などが好まれているという時代ではありませんし、そんな中で会社宛で領収書などを貰ってしまうと「大見え切られても会社の金でしょ?」「飲み会のお金もったいないよね。」なんて思われかねませんし、社員全員が「自分の時間」と「会社のお金」を使って、わざわざ飲みたいなどとは思ってはいません。
ここは、社員への労いをこめて、自腹で支払うようにしましょう。
というのも、私にも経験があって、ある時、会社幹部に食事に連れて行ってもらい奢ってもらったのですが、そこで幹部が会社宛で領収書を貰った瞬間、食事を奢ってもらったありがたさなど一気に吹っ飛び、それ結局会社の金だし、なんでお礼を言わなきゃいけないんだ?などと思ったものです。
しかもそれだけでなく、幹部だからって会社の金、自由につかってんじゃねーよ、あんたがタダで食事したいから俺まで巻き込んだんだろ?なんて穿った見方もしたもんです。
まぁ、これは極端だとしても、会社の金で奢られた場合、相手に対する感謝は芽生えませんし、かえって逆効果、みみっちい奴だなんて思われかねません。
ですので、それを経営者がやってしまうと、社員に対していい影響を与えることは絶対にありません。
会社の金で奢られた場合大抵の社員はこう思うでしょう。
- お前の金じゃないよ、会社の金だよ。
- ダサいし、セコいし、無駄な時間。
つまり、尊敬される人物から程遠いイメージがついてしまいます。
そうなると、力強いリーダシップは発揮されることはありませんし、この会社、この社長のために頑張ろうという社員の心意気まで削いでしまうことになります。
これじゃ、社員を労うために開催した飲み会が、反対に自分を貶めてしまう会にもなりかねません。
ですので、絶対に気をつけていただきたいのは「社員の前では自腹を切る」「会社のお金を絶対に使わない」ということです。
そこで5万〜10万円を自腹で払い財布に大ダメージがあったとしても、社員のモチベーションアップや会社愛に繋がれば、けっして損したお金にはなりません。
会社経営は、いかにヒトを動かすかにもかかってきますから、上手なお金の使い方をするように心がけましょう。

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