ソフトバンクG、1兆3646億円の赤字

ソフトバンクグループが、今年3月期の決算を発表したのですが、それによると営業損益は2兆円を超える黒字だった前の年から一転し、1兆3600億円余りの巨額の赤字になったのだそうです。

年間の決算で営業赤字、最終赤字となるのはいずれも15年ぶりということで、新型コロナウイルスの感染拡大を背景にした金融市場の動揺で投資先の企業の価値が下がったことが大きく響いたようで、赤字幅は過去最大となるようです。

この巨額の赤字に陥ったことを踏まえソフトバンクグループは、今年3月には最大で4兆5000億円分の資産を向こう1年かけて売却し、負債の削減などに充てる方針を示しており、計画どおりに財務の改善を進められるかが注目となっています。

また、これに合わせて保有する中国アリババ・グループ・ホールディング株を利用した金融機関との先渡し売買契約により、115億ドル、日本円にして約1兆2300億円を調達することを決算短信の中で明らかにしており、今後の巻き返しに期待したいところですね。

配当についてソフトバンクグループの孫正義社長は、現在の経済危機の中でさらに資金が必要になる可能性があることから「より安全にいこうと思っている」と発言しており、「増配ということはあまり考えられない」と述べており、ビジョン・ファンドの評価は可能な限り保守的に見積もっており、「評価益よりは評価減の方が可能性はまだまだ大きい」とみているようで、さらに新型コロナウイルスの影響で同社が投資している「ユニコーンはどんどん落馬している」とも説明しており、そのうちの15社程度は倒産するだろうとの見方を示した上で、救済出資は行わないと表明しています。

WeWorkなどがその中には含まれそうですね。

新しい働き方としてコワーキングスペースを提供し、異なる職業や仕事を持つ利用者たちがオフィス環境を共有、交流しながらビジネスへと繋げていくという新しいスタイルを提供し、革新的な働き方を提供していたのですが、コロナウイルスによって人との距離感を保つことが重要になってきており、今後の発展はなかなか望めなさそうですからね。

とにもかくにもソフトバンクだけに限らず、コロナ終息後の世界は大きく変革していくでしょうから、その波にうまくのれた企業が成長していくのでしょうね。

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